GWに読んだ本

意識の低さにより目標を大きく下回り2冊

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もともと自分が研究領域にしていた分野の関連書籍で当時共同研究していた先生が著者に入っていることもあり購入。
構成としては計算社会科学に関連する分野(ネットワーク分析や自然言語処理など)を各章ごとにまとめている感じなので、過去にあまりやったことがなかったテキスト分析や統計モデリングなどをかいつまんで読ませてもらった。
自分にとってはこの学問のいろいろなアプローチを学べて得るものはそれなりにあったが、入門書として人に薦めるかと言われると誰に薦めていいか悩む内容な気がする。

研究者・学生向けにはちょっと各章の内容が広く薄すぎる感じがして、一方で社会人が読書として読むには学問的すぎる感じがする。
計算社会科学で研究対象としている現象(情報拡散とか意見形成とか)単位で章立てして、各章の中でどういう技術を使ってその現象を説明するかみたいな形の方が大衆受けしそうな感じがした。

いずれにしても自分にとっては価値があったので問題ない。


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金融関連の仕事をすることがあるので他社事例として読んでみた。

各金融関連の事例について、アリババ、アントの考え方が具体的に書かれていて、かなり参考になる内容だった。
「脱I(IBM)O(オラクル)E(EMC)」という概念の話は面白いし、自分たちで決済のDBをちゃんと研究開発できている、製作者にはCEO自らが勲章を与えているというところは技術の会社として優れているなと思った。
やっぱり事業の要になるシステムは外注してはいけないんだよなぁ...

そのほかにも随所に彼らがプラットフォーマーとしてECや金融事業を運営しようと考えていること、徹底的にテクノロジーで物事の解決を図っていること、ユーザーへの価値の提供が全てであること(そのために短期的なKPIを無視できること)などが書かれていて、会社としての考え方が徹底されているなと感じられた。
※もちろん実際そうかはわからないが

普通に読み物として誰が読んでも得られるものがありそうな内容になはっている。