説明会に参加してきました

これも少し前の話。
自分の就職活動の第一歩ということで、採用説明会に参加してきました。

向かった先は白金台にある「クックパッド」さんです。
以前からいろんなところでコラムを読んだり講演を聞いたりしていたので、いい機会だと思い参加しました。
ただこの説明会、転職者向け(陽には書いてなかったですが)で、おそらく学生は自分しかいませんでした…

お話をしてくださったのは最高技術責任者の橋本さん、エンジニアの方と採用担当の方が1名づつという感じでした。

今回は僕は採用目的ではなかったので、採用の話はそれほど重要ではなかったのですが、かなり参考になる部分もありました。

まず、
「ベターな選択はしない。ベストな選択のみを進めていく」
という言葉です。これだけ聞くと具体的にベストな選択とは?と聞きたくなるところですが、そこも説明していただきました。
まず、「やりたいこと・とくいなこと・やるべきこと」を考える。この中で一つでも欠けるものはやらない。全てに該当することに全力を挙げる。ということでした。
これはいろいろ考えさせられることがあって、こと研究で考えると、ある程度の遠回りというかそれなりの苦労がないとだめかなぁと思ったりして、やっぱりこのあたりが学生の研究と企業の違いなのかなぁと感じました。

次としては、
「開発チームは2〜3人。やりたいことがある人が、興味のありそうな人を誘ってチームを作ることもよくある」
これは驚きました。まず2〜3人というのは何となく納得できる部分があって、大人数でやるのは一人あたりの比重が下がる反面個々のモチベーションで出来合上がる期間がずれたりするので、短期間で一気に仕上げることの多いWeb関連の企業では一般的なのかなと思います。いちばんの要因はやはり本当にやりたい人だけでやりましょうというところでしょうか。
人を誘ってチームを作るというのはかなり驚きました。世の中的に一般的なのかはわかりませんが、僕は上司からある程度決められてチームは出来上がるものだと思っていたので、個々のエンジニアが主役になって開発を行うというのは、クックパッドの特徴なのかなぁと感じました。

もうひとつ
「言葉で説得するのではなく、まず”モノ”をつくってから語ろう」
この言葉は自分としてはかなりグサッときたといいますか、御託を並べて結局やってない、できていないということが割とあるので今後の研究生活でも意識していかなければならない部分だなと感じました。


せっかくなので若干個人的な質問を思い切ってしてみました。(くだらない質問ですが・・・)

「私は大学院で研究をしており、特にデータマイニングエンジニアに関心があります。一方、こと開発に関しての知識はあまり自信がありません。エンジニアとして採用を希望する際には、そのような知識は最低限持つべきものとして考えてよろしいでしょうか」

実際にはこんな表現ではなかったですが、いまいち思い出せなかったのでこんな形になりました。
この質問、今までもブログで伺って、素晴らしい回答をいただいた経緯がありましたが、素晴らしい業績を上げている企業の技術責任者を前にして、自分の中で聞かずにはいられないと思いました。ほかの来場者の方も、このブログを見てくださっている方もくだらないなぁと思ったとは思いますが、どうしても聞きたかったので申し訳ないです。

回答は、
「R等を用いているとするならば、その結果を見せてもらってどういったことをやってきてどういうことがわかったのかを説明してもらっても構わない。むしろそこを心配するのであれば、Webサービスを作成して公開してみてはどうか。プログラミングはそれほど難しいものではないし、Rubyで言えばHerokuのようなサイトも存在しているのだから。」

納得しました。というかプログラミングは簡単ですからという一言に集約されているなぁと思いました。僕は明らかにプログラミングを正直難しいと感じていますし、このあたりの感覚がすでにずれているということです。

今回の説明会、東京でたったの1時間半のものでした。それでも僕としては本当に参加してよかったと思っています。

ちょうど公開できないかなぁと考えていたネタもあり、これはやるしかないと感じました。できれば内容をもっと濃いものにして未踏に出せないかなぁと思っていますが…ただ研究の延長線である部分もあり、誰にとってうれしいのかというところをもう少し考えないといけないかなぁと思っています。

一人で悩んでもしょうがないのですが、こういう相談ってなかなかできないものだなぁと思っていたりします。先生に相談するのが一番ですが、その前に研究大丈夫ですかと率直に聞かれそうだ…未踏に出している人たちはそこらへんうまくやったのだろうか…う〜ん気になる!

キーワードは「TwitterNLP,hot topic」という感じでしょうか…(あまり変なこと言うとその道の方々に怒られそうだ…汗)